デザインとアートの違いについて考えてみた

「デザイン」と一言でいってもいろいろありまして

ファッション、建築、印刷物、工業製品、インテリア、そしてWebやグラフィックなどなど

少し考えただけでもいろいろ思いつくと思います。

中には都市計画のことをアーバンデザインと呼んだり 「人生をデザインする」なんて使われ方もしますよね。

アートとデザインの違い

デザインという言葉の定義については他に譲りますが 、今回はグラフィックデザイナーとしての私がよく受ける質問

「アートとデザインってどう違うの?」

について少しお話します。

アートが作者の感情や感覚を「表現」する主観的なものであるのに対し、デザインとはある特定な感情やテーマを「伝える」ための客観的なもの。

というのが私の見解です。

そしてデザインはセンスとか感覚とかじゃなく、実は基本的な理論とルールの上に成り立っているということです。

同じ絵画だとしても 作者の感情や思い、その自己表現のカタチとして描かれたものであれば それはアート。

明確な「何か」を特定な「誰か」に伝える手段として描かれたものならば それはデザインです。

ただ当然明確な線引きがあるわけではありませんので、この作品はアートなのか?デザインなのか?と論ずるのはナンセンスです。

インフォビジネスおける「デザイン」

インフォ業界でのPDFや音声、動画などのコンテンツ、メルマガやブログ、Facebookなどでの文章

これらを見た時、なんだかアート的だよなぁ と感じることってないですか?

芸術的で素晴らしい! っていうイイ意味じゃないですよ。

この人は何を伝えたいんだろう? 誰に伝えようとしてるんだろう? どうして伝えたいと思ったんだろう? ってのがぼや~んとしていることが多いってことです。

ただこれはあくまで「ビジネス」としての話で、Facebookで昨日食べたラーメンの写真をアップしようが、ブログでペットのぴーちゃんの話を書こうが、別にいいんです。

それが日記であったり、友達との雑談感覚ならぜんぜんOK。

かくいう私のInstagramは完全に犬ブログ化しております。

ただこれではお仕事にはならないですわな(汗)

これはビジネスで言うところのマーケティングとかターゲティングというお話になっていくんですが、私は文章を書いたりコンテンツを作る時、これはアートなのかデザインなのか? と考えながら作業するようにしてます。

誰かに何かを伝える(デザイン)ために作ったはずが、ただの自己満足(アート)になってること多々ありますので(汗)

あ、誤解のないように言いますが、これはデザインのほうがアートより優れているとかいう話ではないですからね。

それぞれに目的や使い方が違い、ビジネスの話に置き換えたとき、デザイン的な思考のほうがいいんでない? というお話なので。

おすすめの記事